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歌と詩のあいだ

大谷雅夫 岩波書店
出版时间:

2008-3-27  

出版社:

岩波書店  

作者:

大谷雅夫  

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无  

内容概要

和文学にとって、漢文学は常に憧憬の対象であり、新たな表現の源泉であり続けた。和文学は漢文学をどのように受容し、変容させて、自らの思想を育んできたのか。萬葉集から幕末の漢詩人までを視野に入れて、多様な古典作品の精緻な読解から、和語表現と漢語表現の比較考究を続けてきた著者の積年の論考を集成する。
本書所収の各章は,すでに公刊された次の論文に基づくものである.
(略)
このたび,それぞれに加筆訂正を施して本書に編成した.
さらにさかのぼれば,右の各論文は,おおむね勤務先の大学で担当する「国文学講義」のノートに基づくものである.受講生の多くは専門課程に進学する前の二回生,国文学に特段の知識と関心をもつとは限らない彼らに向けて,「国文学と中国文学」と題する講義をこの十数年のあいだ続けてきた.学の未熟に加え,生来の口不調法は話を退屈にすることが多かったはずだが,おとなしく耳を傾けてくれた学生たちにまずは感謝したい.
講義中,彼らを眠らせないために,せめては誰にも分かりやすいようにと,また次々と新しい話題を取りあげるようにとつとめた.本書に,もしいささかの特色があるとすれば,国文学や中国文学の専門的な知識を読者にもとめぬこと,時代や分野を限らずに和漢の文学のあれこれに触れようとする点にあろうが,それはその事情にもよる.各章は,各分野の専門家を読者として想定するものではない.文学に関心のある誰にでも読めるように書いた.面白く読めるかどうか,それは保証の限りではないが,少なくともそれを目指して書いた.
教室から飛び立った本書がはたしてどのような読者の手中に落ちることになるか,それを思えば,期待と恐懼とが,こもごも心に去来する.老教師となった今でも,講義の教室までを歩む廊下では動悸を抑えられない.それにもました胸の高鳴りを覚えている.
(「あとがき」より)

作者简介

大谷 雅夫(おおたに まさお、1951年8月 - )は、日本文学の研究者。京都大学教授。大阪府生まれ。1980年、京都大学大学院博士課程修了。2009年、『歌と詩のあいだ』で角川源義賞受賞。万葉集・江戸漢詩・和漢比較文学を専門とする。
著書
『歌と詩のあいだ』 岩波書店 2008
校注・共著
『新日本古典文学大系 65 日本詩史、五山堂詩話』 清水茂・揖斐高共著、岩波書店, 1991
『新日本古典文学大系 萬葉集(1~4)』 佐竹昭広・工藤力男・山田英雄・山崎福之共著、岩波書店、1999-2003
『新日本古典文学大系明治編 2 漢詩文集』 入谷仙介 ・山本芳明・揖斐高・宮崎修多・杉下元明 共著、岩波書店, 2004

书籍目录

序説――「月」をめぐる和漢比較文学論攷
I 部  歌語と詩語
一 歌と詩のあいだ
二 「吹」と「ふく」――和習の背景
三 酒坏に花を
四 酒坏の月,水の上の花影
五 目に見ぬ花
六 道をうづむ花
七 餞別の扇
八 形見の鏡
九 和漢聯句ひろいよみ
II 部  漢文学の受容と変容
一 夢
二 唐紅に水くくるとは――業平の和魂漢才
三 『蜻蛉日記』と漢文学
四 聞き紛う音
五 蕪村の発句と漢文学
六 青頭巾の問い――江月照松風吹,永夜清宵何所為
七 成島柳北の青春
あとがき


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