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江戸の動物画―近世美術と文化の考古学

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内容概要

描かれた動物は何を語っているのか。
象徴、擬人化、地口(ことば遊び)の三つの思考から動物画を分析。
失われた江戸文化の深層を探る、著者による花鳥画三部作の完結編。
第1章 日本人と動物芸術―「はじめに」に代えて(「かわいい、りりしい、たのもしい」―動物画と動物写真;江戸時代動物画の範疇 ほか)
第2章 “月の兎”の図像と象徴(現代に棲む“ウサギ”たち;“月の兎”という言説 ほか)
第3章 虫たちの在り処―擬人化の詩学(虫けら曼荼羅の宇宙;江戸の虫画 ほか)
第4章 “眠れる猪”という祝福―動物写生画・森派とことば(森一鳳筆「猪図」;森派と「写生」 ほか)
第5章 仔犬と髑髏―長沢蘆雪画をめぐる“ことば遊び”とフォークロア(長沢蘆雪筆「幽霊・仔犬に髑髏・白蔵主図」の謎;“幽霊画”の言説、そして応挙―中幅「幽霊図」の背景 ほか)
江戸時代の人びとは,動物に何を語らせようとしてさまざまな動物画を描いたのか.象徴・擬人化・地口(ことば遊び)の三つの視点から,主に兎,猪,子犬,昆虫が描かれた作品を分析し,江戸文化の深層を探る.博物学の成果を核に,民俗学・国文学・歴史学をふまえた画期的労作.


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