魯迅と革命文学

1994-1-25  

紀伊国屋書店  

丸山昇  

1930年前後の革命文学論争を中心に当時の魯迅の複雑な内面を詳細に分析し，「革命文学」の意味を通して，それまでの定説へ挑戦した問題作。

東京生まれ。1953年、東京大学中国文学科卒業、1961年、同大学院博士課程中退、1965年、國學院大學専任講師、1967年、和光大学助教授、1972年、東京大学文学部助教授、81年、教授、92年、定年退官後、桜美林大学教授。2002年、退職後は桜美林大学名誉教授。 東京大学在学中、1952年のメーデー事件の被告となり、20年にわたる裁判に勝訴ののち、東京大学に赴任。
日本共産党員で、マルクス主義の立場から、魯迅および革命中国文学を研究した。緻密な事実探求をし、文学作品が書かれた歴史状況を再構成するなど「実証」に特徴がある。実兄が推理作家・評論家の佐野洋。

1.魯迅と「清党」――革命文学ということばについて
2.革命文学論をめぐる状況――「論争」の前提
3.革命文学論争における魯迅
革命文学関係年表

魯迅と革命文学 PDF格式下载