政治学のリサーチ・メソッド
2009-7-14
勁草書房
スティーヴン・ヴァン エヴェラ
野口 和彦,渡辺 紫乃
「一歩進んだ」研究への実践ガイド!
すぐれた論文を書くノウハウとは? 全米の大学でつかわれている定番テキストをついに完訳! 社会科学のエッセンスを伝授します。
社会科学方法論の定番テキストGuide to Methods for Students of Political Scienceを待望の完訳! 「変数ってなに? 理論の検証ってどうやるの? 事例研究でなにがわかるの?」 こんな疑問に簡潔かつ的確に答え,すぐれた論文の書き方も手ほどきする。訳者による文献案内つき。
政治学などの社会科学では,いったいどのように研究を進めるべきなのか。
本書は,全米の多くの大学で採用されている定評ある方法論の教科書。
理論,変数,仮説,といった基本用語を解説したうえで,理論検証や事例研究の進め方をていねいに解説するとともに,論文執筆や研究の心構えなどについてもアドバイスする。
大学生からプロの研究者にまで社会科学のエッセンスを伝える,実践用テキスト。
・よい理論とは事象を説明する能力が高いものである。
・よい理論は単純化することによって物事を明らかにする。
・よい理論とは「満足できる」もの,すなわち,われわれの好奇心を満たしてくれるものである。
・よい理論は明確に組み立てられたものである。
・よい理論は原則として反証可能である。
・よい理論は重要な事象を説明するものである。
・よい理論は現実の政策への処方に富むものであり,有用な政策提言を生み出す。
著者紹介
スティーヴン・ヴァン・エヴェラ(Stephen Van Evera)
ハーヴァード大学政治学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校大学院政治学部博士課程修了,Ph.D.(政治学)取得。現在,マサチューセッツ工科大学(MIT)政治学部教授。専攻は国際関係論,政治学方法論,国際安全保障,アメリカ外交。主著『戦争の原因(Causes of War)』は,関連する学術文献のなかでもっとも頻繁に引用される文献のひとつ。
訳者紹介
野口 和彦(のぐち かずひこ)
青山学院大学国際政治経済学部卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科一貫制博士課程満期退学。早稲田大学大学院アジア太平洋研究センター客員研究員,ブリティッシュ・コロンビア大学アジア研究所客員准教授を歴任。現在,東海大学教養学部准教授。専攻は国際関係理論,安全保障研究,アジア太平洋の国際関係。
渡辺 紫乃(わたなべ しの)
東京大学経済学部卒業。タフツ大学フレッチャー法律外交大学院修士課程修了。ヴァージニア大学大学院政治学部博士課程修了,Ph.D.(国際関係論)取得。現在,日本国際問題研究所研究員。専攻は国際関係論,東アジアの国際関係,中国の政治外交。
