ギィ・ペラート作品集
2000年
L’APPAREIL-PHOTO editeur
Guy Peellaert
貴田奈津子,小林玉紀
ギィ・ペラート作品集「ギィ・ペラーツ・フリッパー・コミックス」です。1960年代にフランスで、フレンチコミックを超えたポップアーティストと称され人気を博したギィ・ペラートの代表的2作品の集大成。ポスター付き。超クールです。
ベルギーに生まれ、美術学校を卒業後広告代理店でアートディレクターを務めたり、広告イラストやモード画を描いていたギィ・ペラート（Guy Peellaert 1934-）。当時、広告やアートではなく、1964年に「大人向きでセクシーなBD（BANDE DESSINEE／バンドデシネあるいはベーデーと呼ばれるフランスやベルギーを中心としたのマンガの総称）」を作りたいと、ジャン・クロード・フォレストの『バーバレラ』を出版して話題を呼びながら、そのエロティックな表現ゆえに宣伝禁止処分を受けていたエリック・ロスフェルド社へデビュー作となる『ジョデルの冒険』の企画を携えむかった。1966年にエリック・ロスフェルド社から発行された『ジョデルの冒険』は、若者たちの間で人気を呼び、1968年には第ニ作となる『プラウダ（PRAVDA）』を出版。その後B.D.からは遠ざかっていたギィ・ペラートですが、『コミック・ストリップ・ヒーロー』のリヴァイヴァル上映やポンピドゥーセンターで2001年に開催された「Les Annees Pop」で再び注目を集め、日本でも「relax」誌の表紙を飾ったことで俄かに人気に。そのヴィヴィッドな色彩感覚やサイケデリックな表現はポップ・アートとも連動し、当時の空気感・時代感覚を見事にとらえ、田名網敬一や伊坂芳太良ら1960年代に活躍した日本の作家たちにも刺激を与えていたといわれます。アトリエ・ラパレイユ・フォトの出版部門L'APPAREIL-PHOTO editeurより発行された本書は、二大作品『ジョデルの冒険』と『プラウダ』に加え、ギィ・ペラートのコメントを日仏ダブルテキストで各所にレイアウトした日本版作品集としてまとめられたもの。元々付録として同封されていたポスター（340×270ｍｍ）付に加え、2001年にドレステリアにて、アトリエ・ラパレイユ・フォトの主催で開催された“コミック・ストリップ・ヒーロー・スチール・フォト”展“ギィ・ペラート・バンドデシネ”展で販売されていた『コミックスストリップ・ヒーロー』のパンフレットと、記念ポストカード集、告知DMをセットで。
