天国の郵便局
2005-12
ポプラ社
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拝啓、お元気ですか?
天国にいるあなたへ手紙を
出してみました――。
遠い世界へと逝ってしまったあの人へ、伝えたい想いがある。
あの人は、ずっと私の心の中で生き続けているから。
天国の郵便局へと届けられる、時間と距離を超えた“ラブレター”。
○もくじ
第一章 おひさしぶりです。 (夫へ、妻へ)
まだ私のそばにあなたはいます <三田富美子> ・・・・・・8
約束どおりに <立花朋子> ・・・・・・11
最後のラブレター <丸山千尋> ・・・・・・13
いつかそちらで <笹本やよい> ・・・・・・18
あなたを待っている花たち <高橋銑十郎> ・・・・・・24
夢の中で会いましょう <後藤マリ子> ・・・・・・28
サヨナラも言えなかった <蓑島登美子> ・・・・・・30
海へ還りました <山中はる子> ・・・・・・34
ショパンのノクターン二十番を聴きましたね <石川忠棯> ・・・・・・37
第二章 お元気ですか? (父へ、母へ)
誕生祝いは致しません <野村米子> ・・・・・・42
一緒に賛美歌を歌いましょう <鈴木千秋> ・・・・・・45
あなたとあなたのつれあい <加藤慶子> ・・・・・・48
御袋さんへ <山本清二> ・・・・・・51
DNA受け継いでいるよ <安山さえ子> ・・・・・・54
口癖はやめて下さい <有馬美香> ・・・・・・58
のんびりしていたコウノトリ <菅井 泉> ・・・・・・62
鉄路の先を見たのですね <菊井 薫> ・・・・・・65
あなたの子供で良かった <小山公喜> ・・・・・・68
四季折々に思い出します <齋藤智子> ・・・・・・72
あなたの力を貸して下さい <麻野まり> ・・・・・・74
無理な願いごと <市川貴一> ・・・・・・78
「お返し一本」になりました <高山陽好> ・・・・・・81
刻み込まれた記憶 <斉藤 明> ・・・・・・84
どうしても東京でなければいけなかった <畑中美耶子> ・・・・・・88
味噌も梅干も漬けているよ <朝倉貞子> ・・・・・・91
もう涙は流しません <水越たか子> ・・・・・・93
父への初めての手紙 <小泉美津子> ・・・・・・97
あの時の顔のままで <加藤美智子> ・・・・・・101
おやじの残してくれたもの <川口暉夫> ・・・・・・106
「おやじ! 酒でも飲もうか」 <岩田英郎> ・・・・・・111
ゆっくりお父さんの話を聞きたい <池上四朗> ・・・・・・114
第三章 もう、泣きません。 (我が子へ、愛する人へ)
秋の陽を浴びて <北野みどり> ・・・・・・118
えんどう豆 <折居郁子> ・・・・・・122
人生を駆け足で走り去った君へ <上村旬子> ・・・・・・125
絵の具の匂いの中で <花木なをみ> ・・・・・・128
なすところなく日は暮れる <名波三知生> ・・・・・・132
ヒマラヤを飛び回っていますか <和田泰子> ・・・・・・135
都叔母様へ <清 雄策> ・・・・・・139
戦禍の枷を解かぬまま <小板橋光> ・・・・・・143
天国の大山さんへ <高橋万里子> ・・・・・・146
飛翔へ <浅宮まや> ・・・・・・150
最後の手紙 <松橋菜穂美> ・・・・・・153
たーくんへ <菅原美幸> ・・・・・・156
調布のおばあちゃんへ <杉森優美> ・・・・・・158
もう親不孝とは思いません <中川民江> ・・・・・・159
煙草、吸うてるんか? <竹下 匠> ・・・・・・163
第四章 特別編
素晴らしい作品を残したね <ちばてつや> ・・・・・・166
今も君と語っているよ <田原総一朗> ・・・・・・170
築百年の家 <星野知子> ・・・・・・174
あなたの居場所 <新藤兼人> ・・・・・・180
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