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行動の構造

Maurice Merleau‐Ponty みすず書房
出版时间:

1964-10-30  

出版社:

みすず書房  

作者:

Maurice Merleau‐Ponty  

译者:

滝浦 静雄,木田 元  

内容概要

著者は、本書において、現在の心理学・精神医学・生理学・生物学の理論的成果とそのデータの詳細を把握しようとする。-般的に受け容れられている行動に関する概念は多く不満足なものであり、パヴロフ、ワトソンらの行動理論の哲学的前提を暴露し、現実に人間の行動をどう理解すべきかの問いに答える。もちろん著者の立場は、フッサール現象学、ハイデガー、へ-ゲルサルトルらの思想をうけており、その正統的な展開をなすものである。
行動科学やゲシタルト心理学の説く理論と、それらが明らかにした現実のファクトとの間にはいくつもの矛盾があると著者は見る。とくに条件反射の用語によっては行動は了解不可能であるとし、また、学習は第一次的に試行錯誤的な行動ではない、と説くのである。
行動主義理論のいわゆる、一つの動作が、同一条件下では、同一に、繰返し反応するというような、反応のオートマチックな性質の強調にたいし、著者は、むしろ反応における適応性の性格を重視する。
著者によれば、知覚はあらゆる経験が出立する場所である。我々の知識の形式と、我々の当面する現実の形式とが、知覚において連結する仕方を提示するのが、著者の努力するところである。ふつう行動の前提をなす、意識と自然の間のアフィニティは、知覚のうちに示されているからである。
この哲学的心理学への新しい寄与は、人間存在の本質と意義への解釈として、心理学・生理学・精神医学・言語学・社会学・美学・政治学の諸分野に永続的な影響力を持つことであろう。

书籍目录

両義性の哲学…アルフォンス・ドゥ・ヴァ-レン
序論
第一章 反射行動
序論―生理学における客観性の定義と反射の古典的概念。実在的分析と因果的説明の方法
第1節 反射の古典的考え方と補助仮説
1 いわゆる「刺戟」 というもの/2 興奮の場所/3 反射回路/4 反応
第2節 ゲシタルト学説における反射の解釈
1 擬視反射。興奮の相互関係およびその反応との関係/2 帰結/3 この帰結の検証。特に半盲症における機能の再組織と代償/4 反射の生物学的意味
第3節 結論
1 〈形態〉というカテゴリー/2 形態というカテゴリーは余計であろうか、そして生理学が十分に発達すれば、神経活動は物理的タイプの諸関係の交錯に還元されるであろうか/3 形態と合目的性。記述的カテゴリーとしての秩序
第二章 高等な行動
第1節 パヴロフの反射学とその諸要請
第2節 行動の「中枢領域」 と機能局在の問題
1 機能局在の問題において一般に認められているいくつかの結論/2 これらの結論の解釈―統制の概念はこれらの結論を説明するに十分であろうか/3 結論
第3節 行動の構造
1 学習―学習を、神経系における相互に外的な出来事の連合として解釈するわけにはいかない/2 行動の構造の記述
A癒合的形態/B可換的形態/C象徴的形態/結論
第三章 物理的秩序、生命的秩序、人間的秩序
序論―ゲシタルト学説は、実体論のもつさまざまな二律背反を乗り越えようとする。が、実際は、「ゲシタルト」 についての哲学的分析を欠いているため、ふたたび実体論に逆もどりしている
第1節 物理学における構造
1 実証主義に反対して、物理的世界にも構造があると主張するのは、いかなる意味で正しいか/2 しかし構造は、「自然」 の「なか」 にあるのではない/3 構造は意識にとって存在する
第2節 生命的構造
1 物理的系にたいする生命的ゲシタルトの独自性。新しい弁証法の契機としての有機体と環境/2 「理念」 としての有機体/3 有機体における、機械論-生気論の二律背反を越えた意味の統一
第3節 人間的秩序
1 意識の生活/2 本来の人間的意識/3 心理学における因果的な考え方にたいする反論。構造の用語によるフロイト主義の解釈/4 「心的なもの」 とか精神というのは実体ではなくて弁証法ないし統一形式である。―「唯心論」 と「唯物論」 の 二者択一をいかにして超克すべきか。―行動の構造としての「心的なもの」
結論
第四章 心身の関係と知覚的意識の問題
第1節 古典的回答
1 素朴的意識とその経験的実在論/2 感覚的なものについての哲学的実在論/3 科学の似而非デカルト主義/4 知覚的意識のデカルト的分析/5 批判主義の考え方―知覚の主知主義的理論によって解答された心身関係の問題
第2節 自然主義というものには一理もないのか
1 これまでの諸節が超越論的態度に導くというのは、いかなる意味においてか。―意味の三秩序として定義された〈物質〉・〈生命〉・〈精神〉/2 しかし、われわれの結論は批判主義的なものではない/3 意味の場としての意識と体験流としての意識とは区別すべきである―A外的知覚/B誤謬というものと心的および社会的構造/4 構造と意味。知覚的意識の問題
訳註
訳者あとがき
参考文献
索引


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