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清代経済政策史の研究

黨武彦 汲古書院
出版时间:

2011-3-31  

出版社:

汲古書院  

作者:

黨武彦  

Tag标签:

无  

内容概要

【序論より】
本書は清代の経済政策についての研究である。対象とした経済政策は京師・直隷省における銅銭流通に関わる通貨政策および治水・水利政策である。時期的には乾隆期(一七三六~九五)を中心とする。
その乾隆期をまるまる含む十八世紀は、中国を文明史的に捉えた際に重要な意味をもつ時代である。なぜならば、秦漢期において成立した、皇帝を頂点とし州県制を基本とする政治構造体(帝政中国)が、十六世
紀からの世界史的な時代の変動の中に否応なく巻き込まれていく時期である一方で、そのような世界史の展開とはあたかも無縁であるかのように、自らの文明の自己展開、つまりは中国史において繰り返されてきた
王朝の成立・繁栄・衰亡という興亡のサイクルにおいて、「康煕・乾隆の盛世」と呼ばれる繁栄の時代を迎えたと認識されている時期でもあるからである。かような状況下にあるこの時代について、本書に関わる限ら
れた部分のみであるが、その経済・社会環境および政治環境の二点を概観しておこう。
まず経済・社会環境について見る。研究史を概観すると、十八世紀の中国経済をいかに位置づけるかという問題関心において、乾隆期の経済問題や経済政策に関する研究が特に一九八〇年代後半から蓄積されてきた。これらの研究の結果、十六世紀からの継続的な銀の流入、乾隆期以降の物価上昇および好況、急激な人口増加、地域差を有するもののかなり高度な商品経済の展開と市場の発達が指摘されている。
本書では通貨政策、治水・水利政策という「経済」が非常に大きく関わる政策を分析の対象とするが、経済環境の局面については、経済変動・経済長期波動という点に着目したい。
次に政治環境についてである。本書は「経済政策」を主題とするが、「経済」よりも「政策」という部分に大きなウエイトを置く。経済史への関心と研究の蓄積に比較して、清代の政治史・政治制度史や政治過程の
分析については、それほど多くの研究成果はない。ゆえに本書は、一貫して政治史の視点を強調して乾隆期政治史の空白を補完することを念頭に記述を進めていくことにしたい。

书籍目录

序  論
乾隆期の経済・社会環境および政治環境の概観
「経済政策」への視点〔清代中国における「政策」/「経済」への視点/政策の決定および施行〕
対象とする地域について〔「北部中国大地域」への着目/後期帝政中国における南北問題、中央―地方問題〕
档案史料と文書行政システム
通貨政策と治水・水利政策
第一部 乾隆期における通貨政策
第一章 乾隆九年京師銭法八条とその成立過程
乾隆初年の銭貴に対する議論
乾隆九年の京師銭法八条の施行およびその経過
第二章 京師銭法八条に対する外省の対応
〔湖南省/ 陝西省・甘粛省/湖北省/江蘇省/四川省/福建省/広東省/浙江省/江西省/貴州省/
広西省〕
第三章 乾隆十七~八年直隷省における銅銭囤積問題
第四章 乾隆末年における小銭問題
乾隆初期から中期にいたるまでの小銭問題
乾隆三十年代の小銭問題
乾隆五十年代の小銭問題
小結(第一部)
第二部 清代直隷省における治水・水利政策
第五章 畿輔水利論の位相
議論の発端〔治水・水利行政の概観/道光三年の水害/畿輔水利論に関する二つの史料〕
畿輔水利事業の展開〔明末の畿輔水利事業/清代の畿輔水利事業〕
第六章 清代前期の永定河治水
永定河の概要
永定河の治水組織〔人的組織/経費/労働力〕
乾隆期の永定河治水〔直隷総督兼理河道方観承の履歴/方観承以前の永定河治水/乾隆十六年の下口
移動/乾隆二十年の下口移動/方観承の治水策に対する評価〕
地域レベルの対応
第七章 清代前期の子牙河治水
子牙河の概要〔河川の概要/子牙河の性格〕
清代の子牙河治水〔制度/乾隆期の子牙河治水政策の展開〕
天津
小結(第二部)
結  論
研究文献一覧/あとがき/英文目次/中文要旨/索 引


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