中国農村社会と革命
2009
慶應義塾大学出版会
鄭浩瀾
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1949年中華人民共和国成立前後の農村の社会変動を再検討。革命運動が、いかに農村社会の構造から影響を受けながら展開したのか。江西省井岡山市(旧寧岡県)における現地調査をとおして、農村社会の「断絶」と「連続」を浮き彫りにする。
鄭浩瀾（テイ コウラン）
フェリス女学院大学国際交流学部准教授。
1977年生まれ。1998年中国復旦大学国際政治学部卒業、2006年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士（政策・メディア）。慶應義塾大学総合政策学部訪問講師を経て、2009年4月より現職。 専攻は中国近現代史・農村政治史。
主要著作に、「1940年代における国家権力の浸透と地域社会――江西省の事例を通して」『現代中国』第82号（2008年9月）、「宗族、農民と井岡山革命（1927～1929年）」『中国研究月報』第62巻第3号（2008年3月）、『グローバル・ナショナル・ローカルの現在』（共著、慶應義塾大学出版会、2006年）など。
序 章
Ⅰ 本書の枠組み
Ⅱ 史料について
Ⅲ 各章の概要
第一章 宗族、農民と井岡山革命
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「湘贛辺界」の農村社会
Ⅲ 農村協会、ソビエト政権と宗族
Ⅳ 革命の参加者と反対者
Ⅴ おわりに
第二章 解放前の調査村落の共同性
Ⅰ はじめに
Ⅱ 調査村落の地域性
Ⅲ 共同活動と共有財産
Ⅳ 調査村落の共同性
Ⅴ おわりに
第三章 国家権力の浸透と調査村落
Ⅰ はじめに
Ⅱ 行政統合の強化
Ⅲ 地元有力者と政策執行
Ⅳ 調査村落における実態
Ⅴ おわりに
第四章 土地改革と農民協会
Ⅰ はじめに
Ⅱ 県・区政権の変動
Ⅲ 土地改革実施前の農民協会
Ⅳ 農民協会と土地改革
Ⅴ おわりに
第五章 互助組と初級合作社の成立
Ⅰ はじめに
Ⅱ 互助組の結成
Ⅲ 互助組の発展
Ⅳ 初級合作社の成立と発展
Ⅴ おわりに
第六章 生産隊、人民公社と「伝統」
Ⅰ はじめに
Ⅱ 高級合作社の成立
Ⅲ 生産隊、農民と「公」
Ⅳ 人民公社と「伝統」
Ⅴ おわりに
第七章 革命の「遺産」と村民自治
Ⅰ はじめに
Ⅱ 人民公社体制の解体
Ⅲ 村民自治の構造
Ⅳ 自治と「公」
Ⅴ おわりに
終 章
Ⅰ 本書の結論
Ⅱ 今後の展望
あとがき
参考文献
索引
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