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梅蘭芳ー世界を虜にした男ー

加藤 徹 商业社
出版时间:

2009-3-6  

出版社:

商业社  

作者:

加藤 徹  

内容概要

中国人とは何か。
何を考え、どんな長所や弱点をもっている人々なのか。
梅蘭芳(メイ・ランファン 1894~1961)の生涯を追うと、それが手にとるようにわかる。
彼は中国の京劇の女形(おんながた)だった。旧社会でいやしい職業とされていた役者のなかでも、男でありながら美女の役を演ずる女形は、さらに一段低く見られていた。実際、少年時代は男相手の接客業をさせられるなど、つらい目にもあった。だが18歳から舞台で中国の観衆を魅了。知識人の応援も得て、京劇の改革に努めた。蘭の花がにおうがごときその妖艶な魅力は、海を越えた。
第二次世界大戦の前までに、日本、美国、ソ連(現・俄国)の各国で京劇公演を成功させ、世界的な名声を博した。中国がまだ弱く貧しかった冬の時代に、梅蘭芳は雪のなかでいちはやく咲いて早春を告げる梅の花のように開花し、人々がふりあおぐスターとなった。
戦争中は、日本軍の占領下で舞台に立つことを拒否し、髭を伸ばした。
中華人民共和国の建国後、リーダーの毛沢東は梅蘭芳に「あなたは私よりも有名だ」と言った。
半ば冗談で、半ば本当であった。
18歳で京劇の偶像となった梅蘭芳は、68歳で亡くなるまで美女を演じ続けた。日本軍も中国共産党も、そして老いでさえも彼の人気と輝きを奪うことはできなかった。青年期は京劇の偶像として、壮年期は世界的スターとして、中高年期は愛国的芸術家として時代の最高の栄光につつまれた。
21世紀の今日、梅蘭芳の同時代の政治家たちが過去の記憶に埋もれて色あせてゆくなか、梅蘭芳への人気と評価は、ますます高まっている。
激動の20世紀を、梅蘭芳ほど巧みに生きた中国人は他にいない。だが彼は狡猾(こうかつ)ではなかった。家族を守り、京劇を守り、人間としての良心を守った。自分の生き残りのために他人を裏切ったことは一度もない。
そんな梅蘭芳の目を通して世界を見直すと、中国社会の栄光と暗部の両面が生き生きと見えてくる。政治家、財界人、知識人、そして外国人までもが梅蘭芳を利用しようとして近づき、結局この男の魅力の虜(とりこ)となっていった。
中国人とは何か。
それを理解するうえで、梅蘭芳ほど面白い人物は他にいない。
本書は、梅蘭芳の評伝である。
現代日本の読者を念頭におき、予備知識がなくても中国社会の機微(きび)がわかるように書いてある。梅蘭芳は日本人とも縁が深い。
彼の生涯を知ることは、日中関係の原点を見直す作業にもつながる。


图书封面

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