戦前期同性愛関連文献集成 全3巻 編集復刻版

2006-9  

「衆道」「男色」「鶏姦」「硬派」などのキーワードにあらわされる性愛の様相だけでなく、
「同性心中」「エス」「男装」やスター的存在への憧憬も含めた女性たちの親密な関係をも
包括した資料を収載。
性的マイノリティとしての同性愛者、そして家父長制下における女性たちの親しい
つながりが、どのように認識され、扱われたのか。
これまで近現代日本史に欠落していたもうひとつの愛情や親密な関係のありようを
明らかにする資料集成。

■第1巻■
色情狂篇　クラフト＝エビング／訳＝波隴居士（土筆子）
裁判医学学会雑誌所載（1891～1895）／美少年論―一名同性色情史　紅夢楼主人（1911）
変態性慾心理全　クラフト＝エビング／訳＝黒沢良臣／大日本文明協会(1913）
神秘なる同性愛　沢田順次郎(1923）
男性に於ける性的倒錯（性の心理５）　ハヴェロック・エリス／訳＝増田一朗(1928）
男色考全（硬派十二考第四巻）　花房四郎（1928）
■第2巻■
同性愛の種々相（談奇館随筆第四巻）　アリベール／訳＝花房四郎(1929）
変態性慾考（性科学全集第八編）　高田義一郎／武侠社(1931）
同性愛の研究　守田有秋／人生創造社(1931）
恋愛性慾の心理とその分析処置法　大槻憲二／東京精神分析研究所出版部(1936）
■第3巻■
鶏姦罪時代の関連新聞記事　『仮名読新聞』『読売新聞』『朝野新聞』『新聞雑誌』
『横浜毎日新聞』から女性間の親密な関係に関する雑誌記事を収録

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