最後のプルチネッラ

2008/4/3  

富士見書房  

小島てるみ  

最後のプルチネッラ（L‘Ultimo Pulcinella）
――それは、
「最高の喜劇役者」に捧げられるナポリの称号
「おまえにもからだが必要だ。生きて死ぬ体験が必要だ。 あらゆる仮面をつけ、あらゆる役を演じ、＜ゼロ＞から＜すべて＞になりなさい。 その時こそ、笑いとは何かを知り、真の道化となるだろう」
紀元79年、ネアポリス。 ＜ご主人様＞の命により、道化は「人生」を与えられた。 奔放な巫女、双頭の修道士……ナポリを舞台に、道化は数奇な転生を繰り返していく――。
現代イタリア・ナポリ。 演劇一門の貴公子・ルカと大道芸で日銭を稼ぐ少年・ジェンナーロは、舞台「最後のプルチネッラ」の稽古を通じてナポリを象徴する道化＜プルチネッラ＞の謎に迫る。
二つの物語が時空を超えて重なる時……。
神を笑わせるまで、道化の転生は終わらない。 貧しく豊かな劇場の町・ナポリのすべてを抱擁する即興仮面喜劇［コメディア・デラルテ］、開幕！

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