ゴダールの肖像
2000年12月
とっても便利出版部
浅田彰,松浦寿輝,大野裕之
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本の内容
本書は、1996年11月23日に、『JLG/JLG』の関西初上映に際して企画された、浅田彰氏と松浦寿輝氏による対談の全記録である。加えて、松浦氏への文書インタヴューと浅田氏への特別インタヴューも収めてある。本編の対談が、かなり高度に専門的な内容であるのに比べて、これら特別インタヴューは一般的な読者向けに、ゴダールを中心に据えつつ、映画とそのフロンティアや未来について、幅広く語るという内容になっている。
目次
対談「ゴダールの肖像」浅田彰×松浦寿輝
松浦寿輝への質問
浅田彰特別インタヴュー「ゴダール・映画・マルチメディア」
JLG/JLG作品内容解説
ゴダール監督作品フィルモグラフィ
浅田 彰(アサダ アキラ)
1957年神戸生まれ。京都大学助教授。経済学・社会思想。構造主義・ポスト構造主義を論理的に再構成した『構造と力』がベストセラーになり、第2作の『逃走論』からは、“スキゾ”、“パラノ”が流行語となる。他、著書に、『ヘルメスの音楽』『映画の世紀末』『20世紀文化の臨界』、とっても便利出版部の『マルクスの現在』など。現代思想から芸術・建築に至るまで、幅広く現代をリードする批評家
松浦 寿輝(マツウラ ヒサキ)
1954年東京生まれ。東京大学教授。文学博士。詩人・小説家・表象文化論。主な著書に、『口唇論—記号と官能のトポス』『映画n‐1』『折口信夫論』『エッフェル塔試論』『松浦寿輝詩集』『ゴダール』など。訳書に、ロベール・ブレッソン「シネマトグラフ覚書」などがある。詩人らしいしなやかな感性で、映画をはじめとするあらゆる領域において批評・創作活動を展開している。2000年「花腐し」で第123回芥川賞を受賞
大野 裕之(オオノ ヒロユキ)
1974年大阪生まれ。京都大学大学院博士課程在学中。映画・演劇・英米文化研究。主な論文に「『チャップリンの移民』論」など。映画館でのトークショーに多数出演。朝日新聞大阪版に映画紹介コラムを連載中。『チャップリンのために』編著者、『マルクスの現在』の編集者。ミュージカル劇団とっても便利の作曲・脚本・演出家
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