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雨月物語の表現

田中厚一 和泉書院
出版时间:

2003/07  

出版社:

和泉書院  

作者:

田中厚一  

内容概要

十八世紀の作品でありながら、時代を超えて〈近代〉的と評価され続けてきた上田秋成の『雨月物語』。充実した研究史が積み重ねられている作品集ではあるけれども、何故、近代的なのかという点についてはあまり本質的な議論は為されてこなかったように見受けられる。
本書では、細部の表現にこだわりつつ、インターテクスチュアリティの視点から、テキストの分析を試みた。多くの和漢の典拠を持ち、又、風変わりな語り方を旋律とするこの〈物語〉の構造は、むしろ近代文学が喪失したであろう様々な豊かさを内包しており、近世初期読本の可能性を我々に見せつけている。なお、この点については、同時代の建部綾足との表現上の緊張関係(特に『西山物語』)からも分析を試みている。
また、作品集としての全体構成についても、既に様々な論議があるが、その点を踏まえつつ要になる作品を絞り込んで明快に論じた。
著者が十五年に渡り、『雨月物語』の表現と徹底的に向き合い、上田秋成という一個の書き手の息吹(エネルギー)を感じ取ろうとした渾身の書である。
〔内容目次〕
第一章 典拠からの逸脱
第一節 「菊花の約」―自立する〈作者〉―
第二節 「浅茅が宿」―創られる伝説―
第二章 偏向する〈語り〉
第一節 『雨月物語』の〈語り〉の構造―「仏法僧」・「吉備津の釜」・「青頭巾」―
第二節 「白峯」―「ゆるされ」た者の論理―
第三節 「蛇性の婬」―偏向する〈語り〉―
第三章 交渉する物語
第一節 『西山物語』―自註のダイナミズム―
第二節 『本朝水滸伝』―歌の機能―
第四章 『雨月物語』の構成
第一節 「夢応の鯉魚」―往還する物語―
第二節 「仏法僧」―考証と物語―
終章  否定された〈物語>―「貧福論」の哀しみ―


图书封面

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