ナラタージュ (角川文庫)
2008-2
角川書店
島本 理生
願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。
島本理生
生於1983年出生於東京。自2003春天起進入立教大學就讀文學系,現今仍在學專攻日本文學,同時從事寫作發表。
1998年初次投稿文藝誌《鳩よ!》,以「夜」一文入選新人短篇小說比賽第2期10月號,並榮獲該年度的MVP。
2001年以《剪影》榮獲第44屆群像新人文學獎優秀作。
2003年就讀都立高中期間,以小說《Little By Little》入圍第128屆芥川文學獎,因高中在校生的身分成為當時熱門話題,甚至連NHK也製作了「為落選辯」的專訪節目。同年,《Little By Little》榮獲第25屆野間文藝新人獎,成為該獎歷屆以來最年輕的得獎人,本書則被譽為是「光彩奪目的青春小說」。
2004年以《誕生的森林》(「群像」2003年10月號)再度入圍第130屆芥川文學獎。
2005年以《愛,不由自主》入圍「山本周五郎獎」大眾小說獎項。本書被視為島本理生由純文學跨界大眾文學的作品。
島本理生以不到20歲之姿兩次入圍芥川賞,證明了她的寫作實力;島本擅長生動的描述青春期的纖細情感與內心苦澀,深受年輕讀者的喜愛。在物質和精神都相對豐富的80年代後半期,人們的價值觀開始變得多元化起來。島本理生從中挑選了自己熱愛的領域並加以堅持,逐漸樹立起她自己特殊的文學風格。