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不機嫌の時代

山崎 正和 講談社
出版时间:

1986/02  

出版社:

講談社  

作者:

山崎 正和  

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无  

内容概要

日本の近代文学者を広く襲い、その内面を覆った影のひとつに“不機嫌”という気分があった。生きることにまつわる苦痛、不安、鬱屈(うつくつ)等々の、とらえどころのないもやもやした雰囲気を、鴎外、漱石、荷風、直哉らの作品を通し、これを「人間生活の根本的な状態」という特別な意味をこめて独創的に把握した。近代的な自我形成の歴史の流れのなかで、不機嫌を20世紀の人間学のきわめて重要な概念として細密に描きわけた長篇文芸評論

作者简介

京都府出身。京都府立鴨沂高等学校を経て、京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。同大学院博士課程修了。イェール大学演劇学科留学。関西大学文学部教授、大阪大学文学部教授、東亜大学学長などを歴任。戯曲と共に文明的な観点からの社会評論を多く著す。成熟した個人主義に基づいた近代社会を提唱しており、企業メセナやボランティアの概念を日本に普及させた当事者の一人である。西宮市在住であり、阪神・淡路大震災に遭遇したが、その際の市民ボランティアを「柔らかい個人主義」の実現と高く評価した。政治思想的には中道・親米的な現実主義の立場に立っているものと思われる。その著書が高等学校の国語教科書や大学入試などでよく使用されることから一般的な知名度も高い。
近年は福澤諭吉の「脱亜入欧」論に倣い、「脱亜入洋」(洋=オセアニア)論なるものを唱えている。
また、中教審の会長という立場にありながら、「文芸春秋」07年10月号での養老孟司との対談において「70歳以上の人に阿片を解禁したら幸せな老人が増えるかもしれない」との発言を行ったことから、物議を呼んでいる。


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