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ジョン・ブラウンの死体

E・C・R・ロラック
出版时间:

1997-2  

作者:

E・C・R・ロラック  

内容概要

ある冬の夜、人気のない崖地で、野宿していた浮浪者ジョン・ブラウンは、大きな袋を運ぶ怪しい男に出会った。 そして翌朝、120マイル離れた街道で、重傷を負い意識を失ったブラウンが発見された。 瀕死の浮浪者の遺した奇妙な話に興味を持ったマクドナルド主任警部が休暇を利用して調査に乗り出すや、事件はたちまち複雑な様相を見せ始めた。 作家の失踪、事故に見せかけた殺人未遂、袋詰めの死体……イングランド西部の荒涼たる自然を背景に展開される奇怪な事件。
英国ミステリの醍醐味を満喫させる本格派の巨匠ロラックの代表作。

作者简介

1930年初頭から1950年代末期にかけて活躍したイギリス本格黄金時代の女流作家で、本国イギリスではミステリーの女王アガサ・クリスティーやマージェリー・アリンガムと同格の存在と評されたほどの作家です。
キャロル・カーナックという女性名義のペンネームでも作品を発表していましたが、長い間ロラック=キャロル・カーナックであることは隠されていて、そのためロラックは世間では男性作家だと思われていたそうです。 ちなみにロラック(Lorac)の名前の由来は、面白いことにキャロル(Carol)のスペルを逆さまにしただけです。
その作風はアガサ・クリスティーに代表されるようなトリック・犯人あてやアリバイ崩し等を重視する典型的な謎解きミステリであり、探偵役のマクドナルド警部をはじめ、登場人物はやや地味かもしれません。
しかしそのプロットの妙と文章構成の巧さ、それに結末の意外性で読者を唸らせ、本格ミステリとしては重厚で素晴らしい出来に仕上がっている作品が多いのが特徴といわれています。
ちなみにロラックはキャロル・カーナック名義の作品も含めて70冊を超えるミステリを残していますが、その著作は現在本国イギリスでも入手困難なのだそうです。
一方日本国内においては、邦訳は3作品に止まっており、うち現在容易に入手できる作品は国書刊行会の世界探偵小説全集から刊行された「ジョン・ブラウンの死体」と長崎出版のGemコレクションより刊行された「死のチェックメイト」の2冊のみです。


图书封面

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